生活習慣病と予防
日本人の平均寿命はいまや世界のトップであり、高齢化はますます進んで2040年には65歳以上の人口は全体の30%を超えると予想されています。しかし我々が実際に望んでいるのは健康寿命、つまり健康で元気な毎日を過ごせること、豊かで満足できる生涯を送れること,言いかえれば痴呆や寝たきりにならない状態で生活できる期間が長く持てることです。
高齢化社会を迎えた現在、三大疾患(死因別 1位:悪性新生物(がん) 2 位:心疾患 3位:脳血管疾患)による死亡率は高く、それらの原因ともなる生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症など)の増加が年々深刻となってきています。なぜならこの生活習慣病が日本人の死亡原因の実に60%以上を占めているからです。健康寿命を延ばすためには、生活習慣病の予防および早期の治療が大きな鍵となっているのです。
参考資料: 厚生労働省 日本人の平均余命 平成12年簡易生命表より
また生活習慣の乱れに加え、現代社会はストレス社会とも言うように、我々は例えば満員電車での通勤、職場の人間関係の悩み、失業や経済的な不安など様々な環境の中でストレスを感じながら生きています。ひと昔前と比べると結核やその他伝染病等は環境衛生対策や医療の進歩により減ってきたのに、21世紀の現代ではストレスによって引き起こされる心身の病気が増加しつつあるのです。
生活習慣病は予防できる病気です
「生活習慣病」とは、以前は成人病と呼ばれていたものです。食生活や喫煙、飲酒、運動、ストレス、休養などの生活習慣の乱れが原因で起きることから、1996年から「生活習慣病」という名称が使われるようになりました。つまり正しい知識と日々の生活に注意することにより十分に防げる可能性の高いものなのです。
しかし実際には、生活習慣病は初期の段階では自覚症状がないため、放置しやすい危険性があります。2000年6月に総理府が行った「生活習慣病に関する世論調査」では、生活習慣病を「理解している」と答えた人は3割弱にしか過ぎませんでした。
そのためには定期的な健康診断で自分の身体の状態を知ること、健全な日常生活の基本を理解して食生活や運動を心がけること、最近ちょっとおかしいな?と感じたら早めの診療を受けることなどが不可欠です。
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